誰かが待っている階…
夢のはじまり
静かな夜のビルの中、私はエレベーターに乗り込んだ。その瞬間、行き先ボタンが次々と光り始める。誰も押していないはずなのに、階数のボタンが自動で押され、エレベーターは自分の意思で動き始めたかのようだった。
目を丸くしている間もなく、エレベーターは低い音を響かせながら上昇を始める。
「まさか、故障?」
と思ったものの、降りて確かめようとした時にはすでに扉が閉まってしまっていた。
数秒後、ドアがカチッと開き、エレベーターは一つの階に到着したようだ。
しかし、その階には誰もいない。薄暗い廊下が続くばかりで、人影どころか物音ひとつ聞こえない。少しほっとしたのも束の間、私は降りようと一歩を踏み出した瞬間、エレベーターはまた動き始め、私を閉じ込めるかのように扉を閉じてしまった。
不気味さに気づき始める頃、今度は別の階に止まった。
耳を澄ませていると、どこか遠くから足音が響いてくるように感じた。エレベーターの外、どこかの階の廊下を誰かが歩いている音だ。焦燥感が胸を締め付けるが、外に出ようという気持ちはすでに消え失せていた。しかし、私がエレベーターの壁に寄りかかるたび、何かが暗闇の中で息を潜め、私を見つめているような気配が消えない。
不意に足音が遠ざかると、今度は逆方向にエレベーターが下降し始めた。
押されていないはずのボタンが一つずつまた光り始め、再び別の階に止まる。
何かがエレベーターを操作しているとしか思えないが、はたしてそれは人間なのか、それとも…
どの階も静まり返り、出口への一歩を踏み出せないまま、私はこの小さな箱の中で取り残されたような気持ちになった。次第に足音は近づき、エレベーターの外をうろついているように聞こえる。私は胸騒ぎを押さえつけ、最後の勇気を振り絞りエレベーターのドアが開く瞬間を待つ。どの階にたどり着いても、そこに待っているのは終わりの見えない恐怖の連続だった…
夢の考察
夢から覚めていつもの通りメモをする。
このエレベーターの夢は、行き先が自分の意思に反して変わり続け、意図しない場所で止まることから、「人生の制御が効かない」状況や「先の見えない不安」を象徴していのかもしれません。
夢の中で行き先を選べない状況は、現実で自身がコントロールできない問題や迷いを反映しているのでしょう。
この夢は、現実の中で未知の状況に直面したり、他者の期待や社会的なプレッシャーに対してどのように応じるべきか、自分が揺らいでいることを示している可能性があるのではないかと思うのです…
昨日と明日は違う空❗️
皆様にとって素敵な1日になりますように✨
A different sky yesterday and tomorrow.
I hope you all have a wonderful day.